smile of cocococo design laboratory



Smile design

都市の中心にあるひろばに明るさを施す事が課題であった。
そこで単なる照度アップではなく子供達が楽しげに遊びまわる事によって生まれる「笑顔」を明るさと捉え、光が遊んでくれる、ひろば自体が遊んでくれるという空間にするために笑顔を誘発する動きや光のエッセンスを散りばめ、この空間ならではの光と人々との関係を作り出した。
実際に子供達は追いかけたり、捕まえようとしたりと各々がこちらの創造を超えた遊び方を考え出し、独自の楽しい世界を作り出していく。そしてそれを見守る大人達の優しい眼差しはこの空間の持つあたたかい雰囲気の中にうまく調和し、訪れる人々の輝く笑顔によってひろば全体を明るい空間へと変えていく。
実際に子供達は追いかけたり、掴まえようとしたりとこちらの想像を超えた遊び方を考え出し、独自の楽しい世界を作り出していく。そしてそれを見守る大人達の優しい眼差しはこの空間の持つ温かい雰囲気の中にうまく調和し、人々の輝く笑顔によってひろば全体を明るい空間へと変えていく。光は華やかなステージをイメージし、その光の中に入る事で誰もが主役気分を体感できる。また、ベンチやけやきの幹、歩く人やたたずむ人をもスクリーンとみなす事で地面に描かれていた絵柄に立体感が生まれ、遠くからのアイキャッチとしての効果も手に入れた。更に、自ら動く事により映り込む絵に新しい楽しさをもたらしている。そしてひろば全体に点在させる事で「光を見る」のではなく「光と遊ぶ」という行為へと導いていく。歩く・たたずむ・くつろぐ等のひろばにおける日常的行動要素に、躍動感・ファンタジー感という非日常的要素を組み合わせる事で、人々の動きをもって初めて成立する空間となった。
光と遊ぶことで生まれる「笑顔」がひろばにおける最上の彩りになると考える。

2007 4月号 照明学会誌に施設報告として掲載されました
「年鑑日本の空間デザイン2008」に掲載されました。

Photo

keyaki (6).jpgkeyaki (9).jpgkeyaki (17).jpgCRW_0319.jpgkeyaki (14).jpg
keyaki (16).jpgkeyaki (1).jpgkeyaki (10).jpgkeyaki (8).jpgkeyaki (5).jpg
158.jpgkeyaki (21).jpgkeyaki (24).jpgkeyaki (22).jpgkeyaki (25).jpg

Design Idea

遊びの景

さいたまスーパーアリーナ、さいたま新都心駅、オフィスビル群、その中心にある “けやきひろば”は、幅広い利用者が行き交うパブリックスペースであり憩いと遊び、双方の要素が混在、共存する空間である。ここでは、都市の中心にあるこのひろばに明るさを施し、憩いと遊びが両立する光景を作る事が課題であった。
明るさと憩いと遊び、その全てに対する回答として“けやきひろば”の空間自体が持っている包容力の上に、子供達が笑顔で楽しげに遊びまわる光景を作り出す事を目指し、人々から溢れ出る「笑顔」を明るさと捉え、“笑顔倍増計画”と銘打ってコンセプトの主軸としている。
子供達の無邪気に遊びまわる笑顔とその姿を見守る大人達の優しい眼差しは“ひろば”から誰もが連想する温かい光景である。遊ぶ、友達と遊ぶ、親子で遊ぶというように、人と人の関係の中に遊びが生まれる事が多い。そこで、木々と遊び会話するといった子供の頃絵本で見た世界のように、光が遊んでくれる、ひろば自体が遊んでくれる、そういう空間にするために笑顔を誘発する動きや光のエッセンスを加え、“笑顔倍増計画”としてこの空間ならではの光と人々との関係を目指している。

光の遊具

光は華やかなステージ・スポットライトをイメージしており、その光の中に入る事で誰もが主役気分を体感でき、自らが動く事で映り込む絵に立体的な動きを生み出している。
ベンチやけやきの幹、歩く人やたたずむ人をもスクリーンとみなす事で立体的な視覚効果を手に入れ、さらには子供達の動きをも取り込み絶えず異なるシーンを作り出す事をポイントとしている。
また、絵柄自体を回転させる事により、静の空間の中に目線を捉え「光を見る」ではなく「光と遊ぶ」という行為へと導く。光自体が子供達に誘いかけるような子供の頃遊んだ影ふみの楽しさをひろばに点在させる事により、先へ先へと続いていく期待感や歩く・遊ぶというリズム感がひろば全体へと広がっていく。

笑顔という明るさ

“笑顔倍増計画”というコンセプトのもと、実体を持たない“ひかり”を遊具として捉える事ができないか、いかに触れる事が出来るか、いかに体感する事が出来るか、という視点から、光と遊ぶ本人だけでなく周りから見る人々も遊び心を誘発されるようなしかけ作りを目指した。この憩いと遊びを併せ持つ場所の空気感というのは何なのかと考えた時に、歩く・たたずむ・くつろぐ等の日常的な行動要素に、躍動感・ファンタジー感という非日常的要素を組み合わせていく事で、切り取られた断片の風景ではなく、人々の動きをもって初めて成立する空間であると位置づけた。
実際、子供達はこちらの想像を超えた遊びを考え出し、子供達にしか分からない遊びの世界を作り出している。
光の動きや色、影と戯れ、走り出しグルグルと回り、満足そうな笑顔をうかべて、空中にある光を捕まえようと思いつくままに行動している。
なによりも光と遊ぶ事で生まれる“笑顔”が憩いと遊び両方への回答と考える。

design_Hideki Hata Nagisa Fukuoka