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笑顔倍増計画:)

2007  |  さいたまスーパーアリーナけやきひろば
都市の中心にあるひろばに明るさを施す事が課題であった。
そこで単なる照度アップではなく、子供達が楽しげに遊びまわる事によって生まれる「笑顔」を明るさと捉え、
光が遊んでくれる、ひろば自体が遊んでくれるという空間にするために
笑顔を誘発する動きや光のエッセンスを散りばめ、この空間ならではの光と人々との関係を作り出した。

実際に子供達は追いかけたり、捕まえようとしたりと
各々がこちらの創造を超えた遊び方を考え出し、独自の楽しい世界を作り出していく。
そしてそれを見守る大人達の優しい眼差しはこの空間の持つあたたかい雰囲気の中にうまく調和し、
訪れる人々の輝く笑顔によってひろば全体を明るい空間へと変えていく。

光は華やかなステージをイメージし、その光の中に入る事で誰もが主役気分を体感できる。
また、ベンチやけやきの幹、歩く人やたたずむ人をもスクリーンとみなす事で
地面に描かれていた絵柄に立体感が生まれ、遠くからのアイキャッチとしての効果も手に入れた。
更に、自ら動く事により映り込む絵に新しい楽しさをもたらしている。
そしてひろば全体に点在させる事で「光を見る」のではなく「光と遊ぶ」という行為へと導いていく。

歩く・たたずむ・くつろぐ等のひろばにおける日常的行動要素に、
躍動感・ファンタジー感という非日常的要素を組み合わせる事で、
人々の動きをもって初めて成立する空間となった。

光と遊ぶことで生まれる「笑顔」がひろばにおける最上の彩りになると考える。

design : Hideki Hata & Nagisa Fukuoka
日本空間デザイン賞 入選
「年鑑日本の空間デザイン2008」に掲載

2007 4月号 照明学会誌に施設報告として掲載